交配のやり方とか
交配シーズンでいよいよ腰が痛くなってきて、作業にも飽きてきたので記事を書くことに。交配してみたいけどよくわからないよ〜っていう人向け。色々なやり方があるけど、これから書くのはかなりめんどくさいやり方だとは思う。ので、忙しい人はテグスを使った方法とか、花びらだけ毟ってダイレクトにコショコショするやり方でもいいと思います。
花が咲いたら花びらをとる。理由は蜜が溢れた時に花粉が使えなくなったり雌蕊が濡れてへなったりするのと、結実した時にカビやすくなるから。めんどい人は外さなくても問題無い。気になる人は外してどうぞ。
こんなふうに上に3枚下に3枚の唇形になってるので、3枚まとめて押さえて上か下かどちらかを外す感じ。自分は大体外しやすい下から取り除く。
したら次は上を外すんだけど、これが意外とめんどくさい。途中で切れたり引っ張っても1枚だけ花びらが残ったりとか。コツは花びらの根本を抑えてから花びらを左右に引っ張りながら抜くと綺麗に根本から取れます。
で、子房の下にある薄ーい花びらもどきみたいなやつはできれば毟るか下に引っ張っておくと蜜がつきにくい。ここまでやると超几帳面なのでやらなくていいと思います。
こんな状態にしたら、めんどい人はこのまま他の草とコショコショすれば種できる。
次は雄蕊について。花が咲いたら大体花粉が使えることが多いので、十分雄蕊の先が粉っぽければ咲いたその日から使っちゃっても大丈夫。
上は咲いたその日に花を毟ったもの。コーヒー豆みたいな雄蕊はまだ熟しておらず花粉は出ない。明るい黄色っぽいモケモケした粉っぽいのが2本あるけど、それは花粉が出てるので使ってオーケー。
綺麗に熟すとこんなふうになる。モケモケしてたら大体使える。
次に雌蕊。これはちょっと分かりづらくて、雌蕊が開いてるか開いてないかを確認します。
開いてない雌蕊。先っぽの白いところがキュってなってるのわかるかな。これが閉まってる状態。
開いてる雌蕊。先っぽがモヤ〜っと広がってるね。開いてますよ。チャンスです。ここに花粉を塗りたくれば受粉します。ただ、これは雄蕊を取り除いた状態。古くなった雄蕊はヘナヘナになって邪魔です。なので、その日のうちの花粉を使い終わったら全て取り除きます。めんどい人は放置で。
開いてる雌蕊のアップ。広がってるね。
大量に花粉をつけた後は雌蕊が黄色っぽくなる。ここまでやれば安心。
結実したらこんな風に子房が膨らんでくる。ここまでくれば後は放置。熟すと鞘が割れて種子がこぼれ落ちたりするので、気になる人はストローを切って鞘に被せたりセロハンで止めたりとか。ちな自分はめんどいのでやって無い。
交配が終わったら、母木の名前と父木の名前を記録しておきましょう。順番が決まっていて、必ず母木の名前を先に書き、父木はその後です。なのでトップの写真のピラルク x カンタロープアイランドは、ピラルクが母でカンタロープアイランドが父ということがわかります。ちょっと細かいですが、このルールのおかげでわざわざどちらが母でどちらが父か〜とか混乱することが少なくなります。
それから何本も花を上げることがあるけど、そういう場合は交配したいものが咲きそうな時期に合わせてどちらかを折ったりして調整する。どっちも使いたいって時はそのまま咲かせよう。
私の場合は、1本目がある程度咲いたら後の方は途中で折っちゃう。花茎の最後の方は花粉の出が悪くなったり雌蕊が上手く開かないことがあるからです。2本目に体力を回したいからっていうのもある。
咲いた端からかけてけば大量に結実するけど、親株が調子崩したりするのでお気をつけて。
交配、手が回らなくなってきて苦しい。でも楽しいかも〜!